日本でもコロナ給付金の不正受給で大勢が起訴されたが、ベトナムではコロナ期間中の特別帰国便(200万人が利用)の搭乗許可の便宜を、賄賂の見返りに図ったとして主要な54人の公務員が起訴、中でも一番多くの賄賂を受けたとった保健省次官は死刑の求刑をされている。
法廷ではある被告が突然、冤罪をカメラの前で訴え、上記の保険省次官は供述中に嗚咽、法廷は54人の被告をまとめて入れたためか、満員御礼。
Tuoi Tre紙は54人のリストを求刑内容と元の職位と共に公開。
求刑の重い上位層は顔写真付き。
ぶっちぎりTOPの保険省次官のKien被告は、2位のTuan被告の270億ドン(1.5億円)に大きく差をつけ、420億ドン(2.4億円)の賄賂を253回に分けて受領。
元大阪領事は18億ドンを受け取り、5年の求刑。
上記のKien被告は事が明るみに出そうになると、その内120億ドンを返金し、「借金を返した体を装え」等と指示。
裁判でも「お礼だと思ってた」「賄賂を要求した事はない」「数が多すぎてちょっと…覚えてないっす!」などと供述(他の被告も同じように供述しているらしい)、「悔い改めてます!」と声を震わせながら減刑を求めた。
判事は保険省単体の権限では帰国特別便の許可は出せず、Kien被告の量刑は不当と、検察に求刑内容の見直しを指示。
んー、これはほとぼりが冷めた頃に恩赦されるパターン??
求刑通りの刑が下るのか?2023年に不正疑惑で退陣に追い込まれたフック首相(本来の任期は2026年)、その残党狩りとしてこの裁判が利用されているのか?
目が離せませんよ!
おちまい