火星との交信記録

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廃墟好きにはたまらない?】サイゴンのお化け屋敷 

Bao Thanh Nien (日本語だと「新聞_青年」?ベトナムの大手メディア)のユーチューブチャンネルを見ていて、ホーチミンの一等地にある未完の建設プロジェクトを紹介する動画を見つけた。 

様々な理由から未完のまま放置された建築案件、中でも筆頭は旧Saigon one towerだ! 

サイゴンのポンテタワー https://www.youtube.com/watch?v=VtVIkRoV6uY

2007年に着工、2011年に資金難で工事が中断。その後、サイゴンの超一等地にその廃墟の様な姿をさらしていた。周りに高層ビルが無い事もあり、その雄姿は空港周辺からも望む事ができる。負のランドマークタワーなのだ。 

 

去年、不動産投資グループのMasteriseから別の投資グループViva landが買い上げた事により事態が急変。あっという間に古い外装が剥がされ、夜になると虹色に輝く新しい外装が取り付けられた。それに伴い名称も、Saigon one tower から IFC one Saigonに変更!!

 

口の悪いサイゴン市民からは「お化け屋敷」と呼ばれていたこの廃墟ビルもついに完成かと、思っていたのだが、外装を変えてから一切進捗がない。 

ビル周辺に行ってみると作業員の姿もなく、工事のやってる感じがない、無音である。

 

察するに、案件に進捗がないと国から土地を没収される(土地は国からの借り物なので、当初の申請用途に合っていないと没収される)のを防ぐために、新しい投資グループが外装を変えて、お役所側に対外的なやる気を見せただけな気がする。

仏植民地時代からの由緒正しい、5つ星Majesticホテルの後ろにドーン! https://www.youtube.com/watch?v=VtVIkRoV6uY

55階建て、リッツカールトンが入る計画もあったとか https://www.youtube.com/watch?v=VtVIkRoV6uY

口の悪いサイゴン市民からは既に「đắp mền」(毛布を掛ける、つまり外装変えただけ)と言われている、このビル。新しい投資グループが今後どのように国とやりあうのか、目が離せない!

 

2023.7.3追記 

đắp mềnとはベトナム語で、進捗のないほったらかしのプロジェクトや計画によく使われる言葉らしい。毛布を掛けるという意味はないとの事。 

 

おちまい