火星との交信記録

当ブログの掲載内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねます。

シンデレラがカブで来る【ベトナムツーリング前半戦】

10日間の長期GWを利用してベトナムにツーリングに行ってきた。

実際は、有休も使ったので11日くらいか。9時着の帰国便で、家に荷物置いてそのまま出社したあたり若さを感じるぜ。

ブログも久々で、どんな文体で書いていいのかわからないので、今回は若干カジュアルな感じで書いていこうと思う。(思うぜ)

 

ずーっと、ベトナムをツーリングしたかった。

だけどベトナムは日本の国際免許が通用しない。書き換えには10日が必要で、書き換えた免許はビザの有効期限までしか使えないという、一般の旅行者には厳しすぎる国なのだ。

なんか抜け道はないかと調べてると、50CC以下は免許がいらないらしい。

50CCのレンタルしている店もあって、免許の問題は何とかなりそうだった。

 

 結構無免許で乗ってる奴もいる、欧米のバックパッカーのほとんどが無免許だ。

 

リスクを見極めた上でやればいいと思う。ホントにやっちゃう奴はどんなに止めてもやるから。そんなバカの為にこの記事を捧げる。

 

www.instagram.com

 

KIXから飛行機で5時間、ベトナム第2の都市、ホーチミンに着く。

もうベトナムは5回目、今や簡単なベトナム語なら話せる。観光地も大概見ちゃってるので、さっさと出発しちゃいたかったのだが、間違えてホテルを3泊も予約してしまい無為に過ごす。

昼はバイク屋回って、夜は生演奏のバンドがある店を回って聞きまくってた。素人バンドが演奏している店がいくらでもあってチャージもなしで、ビール一杯で粘ってられる。 

結局いろいろ回って、乗り捨てができるStyleという店にした。 

 

www.instagram.com

今回ルート選定の参考にしたのは、「ベトナムの絶景ルート25選」を紹介する下記のサイト。

vietnamcoracle.com

こんなかんじで、Googleマップに上記のデーターを落とし込んでおけば、ナビを使って簡単に紹介されているルートまで行けてしまう。

ホーチミンから1号線を使い北上すると、途中のムイネーで検問があって警官にバイクを没収されるとレンタルバイク屋で注意されていた。

ムイネーのあたりは砂丘もあって行ってみたかったのだが、諦めて山間部を走り、ムイネーを過ぎたあたりで海側に降りることにした。

 

バイクを借りて走り出す。1日14ドルで、1週間。乗り捨て代が30ドル。締めて14,000円くらいか。 

f:id:kimonomusume189:20190509223954j:plain

バイク屋の店先、goproチンマウントで撮影。右はマネージャー、いいやつ。

街中は特に何があるわけでもない、バイクは多いがこんなもんだ。大阪の御堂筋の方がスピードが速くて怖い。信号もなく、渋滞もないので淡々と距離を稼ぐ。 

段々と喧騒から離れていき、ビルの替わりに田んぼが増えてくる。3時間も走れば、周りにホーチミンを思わせるものはなんもない。 

やがて一気に標高が上がり、コーヒー畑が道の両側に出てくる。やべぇ、コーヒーの木見たの初めてかも。急にここのコーヒーが飲みたくなってきた。

とりあえず目についた掘っ立て小屋みたいなカフェに入る。こんなコーヒー畑の真ん中に立ってる店で、他の場所のコーヒーださないでしょ。

f:id:kimonomusume189:20190509224648j:plain

ほたってカフェ、初の邦人客。

出てきたコーヒーはふつーにうまい...けどベトナムコーヒーってほとんどコンデスミルクの味なんだよなぁ。(ちゃんと地元の豆でした) 

片言のベトナム語で親父と話していたら、家の中から豆を出してきて見せてくれた。

f:id:kimonomusume189:20190509225736j:plain

英語力0の親父。俺のベトナム語力が試されてる。持ってるのが親父の豆。

ありがとう親父、でももうすぐ日が暮れそうだから俺は行くね…

でも確実に日は暮れるね、もう4時半だしね…さっきグーグルマップで見たら90㎞先まで宿はないし確実に1日目から夜間走行コース...

最悪野宿やぞ、なんも考えず走ってたからなぁ...

そこで親父の息子(?)がこう聞いてきた、「お前はこれからどこに行くんだ?」、「ニャギ(旅館の総称)を探してる」、すると「ならここを10kmも行った所にAnh Toiっていうニャギがあるぞ」、まじか!

なんとグーグルマップには出てないけど、ちょっと行った所にニャギがあるらしい。 

そして、その後ベトナムの道を走っていく中で気づくのだが、ニャギはちょっとした集落なら必ず1軒はある。幹線道路であれば、30分も走れば、ニャギが2‐3軒は見つかるはずだ。 

本日の走行ルートは大体こんな感じ。

10時くらいに出て、宿に入ったのが17時くらいか。

宿は15万ドン(750円)、おそらく唯一の客なのかな。国道沿いにカフェと飯屋が集まっただけの村。少し休憩して19時くらいに宿を出ると、一軒しか飯屋が開いてなかった。

飯食って、またも掘立小屋みたいなカフェでコーヒーすすりながら、ハンモックでぶらぶらする。ここはかなり標高が高いみたいで若干肌寒いくらいだ。東南アジア特有の湿度を含んだ空気が、冷えた風に乗せられて流れてきて滅茶苦茶気持ちいい。この空気の中でハンモックで揺れてるだけで、この名前もない村に泊まれて良かったと思えるぐらいキモチよかった。(もうこのカフェか、民家の1階にパソコン並べただけのなんちゃってネカフェしかなかった)

21時くらいに宿に戻るとまさかの締め出されてた。(道挟んだカフェにいたのに!)

 

f:id:kimonomusume189:20190518170319j:plain

ハンモックカフェ、虫もいません

ハンモックカフェの兄ちゃんが宿に電話してくれて、中から出てきた眠そうな小僧に入れてもらい眠りに着く。

コーヒーのせいで少し寝つき悪く(カフェにビールがなかった)、気づいたら寝てた。

若干寝不足で次の日起きて、荷物まとめて、宿のオーナーが階下でやってる飯屋でフォーを食って走り出す。

文量が多すぎるので、とりあえずこの辺で切って中編に続く。

結局タイトルの伏線回収できなかったけど、これは、「こんなみんなバイク乗ってる国では、シンデレラだってバイクで来るぜ!」って、思いついたフレーズだ。  

 

次回「ベトナム語で米袋【ベトナムツーリング中盤戦】」

 

おちまい